終わらないノートアプリ論争: Evernote vs OneNote, そしてDynalist

04/26/2018

今までノートの完全デジタル化には抵抗がありましたが、紙のノートやメモを整理するのがさすがに面倒になってきたので、iPad Proを買ったのをきっかけに(実験ノート以外の)紙のノートを全く使わない生活をしています。

そんなわけで、今回はノートアプリについての考察。

そもそもノートの定義って何?

こんな質問にも答えてくれる優しいWikipedia。笑

ノートブック(英語: notebook)は、複数の紙を金具や糊で束ねた文房具である。(中略)多種多様なノートがあるが、文章あるいは説明に供する図形を書くのが主目的であり、絵を書くためのスケッチブックなどとは区別される。

つまり、文章あるいは図形を書くための紙の束がノートであるということですね。

ノート(アプリ)に求められるもの

では、現実のノートに求められる用途は何かというと、私には以下の3つが思い浮かびます。

  • メモ帳
  • 思考ツール(ワークスペース)
  • 情報の保存ツール

当然、紙のノートは上の3要素を全てある程度満たしています。ノートをデジタル化するにあたって、この3要素を一番高いレベルで満たすアプリはどれか?もしくは、それぞれの要素をどのアプリを用いて担うか?ということが問題になってきます。

ノートアプリについての考察:EvernoteとOneNote

よく比較されているのがEvernoteOneNoteです。Evernoteがタグ指向OneNoteはフォルダ指向という根本的な違いがありますが、今回は設計思想は受け入れるとして、ノートに求められる要素について考察していきます。

メモ帳としてのEvernoteとOneNote

Evernote

OneNote

  • OneNoteより自由度は低いが手書きも可能。
  • Webクリッピング機能が優秀。
  • 配置が自由なのでノートをとるのには便利。
  • 手書き機能が優秀で使いやすい。

メモ帳としての比較結果: 引き分け

手書きをするならOneNoteが機能的には優れるものの、メモするだけならどちらも問題無いですね。

思考ツールとしてのEvernoteとOneNote

Evernote

OneNote

  • アウトライン機能と自由度がOneNoteに劣る。
  • 一覧性が高い。
  • アクティブなノートが資料に埋まってしまうという課題。
  • 図を自由に配置できるので紙のノートに近い自由な思考ができる。
  • アウトライン機能が優れている。
  • ノートの結合および分割が困難。

思考ツールとしての比較結果: 僅差でOneNoteの勝ち

これは好みの問題なのでなんとも言えませんが、真っ白な紙でマインドマップ的に思考を整理する人はOneNoteが向いていると思います。Evernoteは放っておくといわゆるスクラップブックのような資料置き場になるので、思考ツールとして使うには工夫が必要。どちらかを選ぶとしたら私はOneNoteを選びます。

情報の保存ツールとしてのEvernoteとOneNote

Evernote

OneNote

  • 優秀な検索機能とタグ機能
  • カードビューの一覧性が高い。
  • 検索機能が信頼できない。
  • 一覧性なんてものはない。
  • 「しかるべき位置にノートは存在していなければならない」

情報の保存ツールとしての比較結果: Evernoteの圧勝

デジタルでの情報保管という点では圧倒的にEvernoteです。OneNoteは紙のノート指向が強く、紙のノートに検索機能をおまけ程度に付けたという感じ。OneNoteもノートシールを工夫すれば、タグにより整理できるものの、Windows10版のOneNoteではノートシールすら自由に付けられない。(2018/04/25現在)

この差が大きすぎてEvernoteから離れられない人が一定数いるはず。

まとめ

OneNoteはワークスペースを含めた統合環境として使えるポテンシャルがあるので、OneNoteを使うことで紙のノートをそのまま置き換えられる+ちょっと便利になる。

OneNoteでの情報保存に我慢できない人(私)は、思考ツールとして他のアプリを使用してEvernoteと連携するのが良いと思います。

おまけ:思考ツールとしてのアウトライナー

アウトライナーはメモの結合・分割・並び替えが自由に素早くできるため、思考ツールとして非常に優れています。Workflowyが有名ですが、私はDynalistをメインで使用しています。

ただし、ノートアプリとしてEvernoteを使った上で、思考ツールとしてアウトライナーを使う方法を採用した場合、Evernoteのメモ → アウトライナーでの思考 → Evernoteでの情報保管 という流れが発生することになります。
これは無駄が多いため「最初からアウトライナーにメモすることは可能か?」という新たな問いが現れます。そこで、実験的にメモツールとしてDynalistをメインで使用しはじめました。次回はメモツールとしてのアウトライナーについて。