ReadCubeで論文管理

04/22/2018

研究者の永遠の悩みである文献管理ですが、今回はその悩みの大部分を解消してくれるかもしれないキラーアプリ「ReadCube」の私の使い方についてまとめます。私は文献の検索、管理、引用(の直前)までをReadCubeだけで管理しており、他の管理方法(Endnote、Evernote、Mendeley等)と比べて非常に便利でおすすめです。

文献の検索

ReadCube 内には二つの検索窓があり一つはライブラリの検索もう一つはGoogle Scholarの検索となっています。Google Scholarで検索したものは PDFファイルが自分の環境からダウンロード可能であれば、ダブルクリックしただけでPDF ファイルと共にライブラリにインポートされます。

ReadCubeのウインドウ内で検索からダウンロードまで完結

文献読み

論文を読む際にも便利な機能が搭載されています。私が特に便利だなと思うのは論文のReferenceをすぐに読むことができる機能です。論文中の引用番号をクリックすると その論文が検索表示され、すぐに読むことができます。 また、Web of Science のように被引用数及び被引用文献の確認もできます。
もう一つ重要な便利な機能として、 Supporting Information(SI)の管理があります。 私が以前Evernoteで論文を管理していた際は論文のPDFファイルとSIのファイルを手動で同じノートに保存していました。一方、リードキューブでは PDF ファイルでのSIは自動で保存され、下の図のように論文内から表示することができます。 これでSIファイルが散らばってしまうことがなく管理の手間が大幅に削減されています。

SIがほぼ自動で管理される

さらにReadCubeにはハイライト機能及びメモ機能が搭載されており 蛍光ペンやそれに付随するメモを記載することができます。
また、ReadCube Proではクラウド同期ができるので私はもっぱらiPad Proで論文を読んでいます。

 

文献管理

Endnoteの場合は文献の重複が大きな問題でしたが、ReadCubeの場合は優れた文献の識別システムによりその文献がライブラリ内に存在するかどうかを判断して取り込んでくれるので文献の重複をかなり削減することができます。
Mendeleyに搭載されているような PDF ファイルの自動リネーム機能も搭載されています。指定したフォルダに 取り込まれたPDFを自動でリネームして移動またはコピーしてくれます。この論文フォルダを Dropbox 等のクラウド同期のフォルダに指定しておけば論文が同期されます。他のパソコンや、 iPad などで論文を閲覧することができるので必須の設定です。

文献の引用機能

ReadCubeには文献の引用機能も搭載されています。 文献の引用スタイルが数多く登録されておりそのスタイルを選択すると、文献情報が出力されます。
またEndnote等の他の 文献管理ソフトウェアへ文献情報を出力することもできます。 ReadCube Pro ではWord のアドインも装備されていますが私は執筆段階では使い慣れたEndnoteを使っているのでほとんど使っていません。もちろん、ライブラリをEndnoteにまとめてエクスポートすることも可能です。

Citation機能

やっぱり手書きでメモしたい

以上のように、素晴らしい機能を持ったReadCubeですが、PDF注釈ソフトと比較して注釈機能がいまいち使い辛いです。特に、iPad Proで論文を読んでいると当然のように手書きで注釈を付けたくなってきます。
私はどうしても手書きで注釈を付けたい場合は前述のDropbox同期を使ってPDF Expertで注釈を付けていますが、ReadCubeクラウドとDropboxのデータは同期されないようなので、手書きの注釈は基本的に同期されません。

ReadCube Pro の機能について

私がPro版を使用しているためPro版の機能を混在させて書いてしまったので、ReadCube Proの機能を以下にまとめておきます。トップページ上では無料では30日間しか使えないように書かれていますが、以下の機能を我慢すればその後も無料で使い続けられるようです(2018/04/03現在)。オンライン同期が使えなくなるので複数デバイスでのReadCubeの利用が厳しくなりますが、母艦にだけReadCubeを入れておくという使い方は可能です。

  • ReadCube Proのクラウドストレージ(容量無制限)を利用したオンライン同期
  • Watch Folder機能(そこに追加されたPDFがライブラリに自動追加される機能)
  • タグ付け
  • ファイルのリネーム
  • 被引用文献のグラフ?

以上、ReadCubeの紹介でした。年間$55の価値はあると思います。

https://www.readcube.com/

ケムステの記事もとても参考になります。